火石
かせき
名詞
標準
文例 · 用例
「島山鳴動して猛火は炎々と右の火穴より噴き出だし火石を天空に吹きあげ、息をだにつく隙間もなく火石は島中へ降りそそぎ申し候。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
安永八年十月には桜島の大噴火があって、山麓の村落に火石熱土を流して、死亡者一万六千余人、牛馬二千余頭を斃した。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
道六神の石標が六に準えた六角形の自然石、赤黄色を帯びて多分に燐を含む俗にいう鬼火石であることに平兵衛は気がつかなかった。
— 巷説蒲鉾供養 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
道六神の鬼火石が早速の墓を作った。
— 巷説蒲鉾供養 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
天明三年、信州と上州とに胯がる浅間山が爆発して熔岩を押しだし、それが利根川の下流まで流れ溢れ、私の村の近くは火石の原と化したのである。
— 佐藤垢石 『たぬき汁』 青空文庫
その後、火石の原に楢や椚、栗などの雑木が生ひ茂つて平林と化したのであるが、そこへどこからともなく狸が移り棲んで繁殖したのである。
— 佐藤垢石 『たぬき汁』 青空文庫
一体、この鬼の押し出しという岩は、火石からできていて、なかに縦横無尽に穴が通じてある。
— 佐藤垢石 『香熊』 青空文庫
天明三年、信州と上州とに跨がる浅間山が爆発して熔岩を押しだし、それが利根川の下流まで流れ溢れ、私の村の近くは火石の原と化したのである。
— 佐藤垢石 『たぬき汁』 青空文庫