忍び歩き
しのびあるき異読 しのびありき
名詞
標準
travelling incognito (traveling)
文例 · 用例
あれは私の忍び歩きなどをやかましく言って止める人だ」 こんなふうに順序を立ててものを言いながらも、胸は詰まるようで、恋人を死なせることの悲しさがたまらないものに思われるのといっしょに、あたりの不気味さがひしひしと感ぜられるのであった。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
ほんとうの恋の忍び歩きにも適した朝の風景であると思うと、源氏は少し物足りなかった。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
源氏の桐壺には女房がおおぜいいたから、主人が暁に帰った音に目をさました女もあるが、忍び歩きに好意を持たないで、「いつもいつも、まあよくも続くものですね」 という意味を仲間で肱や手を突き合うことで言って、寝入ったふうを装うていた。
— 花宴 『源氏物語』 青空文庫
官位の昇進した窮屈さもあって、忍び歩きももう軽々しくできないのである。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
青春時代の忍び歩きの思い出される艶な夕月夜であった。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
普魯西のフレデリツク大王は忍び歩きの時でも、いつも握り太の杖を揮り廻して途々懶け者を見ると、「こら働きをらんか。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
「珍しくお忍び歩きをなさいましたのですよ」 と女房たちはささやいていた。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫
これほどの身分の人が風采をかまわずにありのままで人中へ出るわけはなく、少しでも人よりすぐれた印象を与えたいという用意はするはずであるが、怪しいほど放散するにおいに忍び歩きをするのも不自由なのをうるさがって、あまり薫香などは用いない。
— 匂宮 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
将軍は身分を隠し、忍び歩きで市中を視察した。
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観光客が多い場所では、有名人は忍び歩きでなければ自由に歩けない。
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彼は昔の友人に会うため、あえて忍び歩きで故郷を訪れた。
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標準
quiet steps
作例 · 標準
図書館では、他の利用者の迷惑にならないよう、忍び歩きが求められる。
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真夜中にキッチンへ忍び歩きで向かい、チョコレートを一口食べた。
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鹿は、音を立てずに忍び歩きで森の中を移動する。
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