翼々
よくよく
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #10987 · 青空 49 例
標準
prudent
文例 · 用例
小心翼々と言ったようなその瞬間までの自分の歩き振りが非道く滑稽に思えた。
— 梶井基次郎 『路上』 青空文庫
おととい鴎座の試験を受け、そこにいならぶ芸術家たちが、あまりにも、ご自分たちのわずかな地位をまもるのに小心翼々の努力をしているのを見て、あいそがつきたのだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
この頑丈の鉄仮面をかぶり、ふくみ声で所謂創作の苦心談をはじめたならば、案外荘重な響きも出て来て、そんなに嘲笑されずにすむかも知れぬ、などと小心|翼々、臆病無類の愚作者は、ひとり淋しくうなずいた。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
どうせ映画の予告篇、結果に於いては、宣伝みたいな事になってしまうのだから、出版元も大目に見てくれるにきまっていると思われる、などとれいの小心翼々、おっかなびっくりのあさましい自己弁解をやらかして、さて、とまた鉄仮面をかぶり、ただいまの抜書きは二枚半、ついでにもう二枚ばかり抜書きさせていただく。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
操作きわめて拙劣の、小心翼々の三十五歳の老兵が、分会の模範としてほめられた事は、いかにも、なんとしても心苦しく、さすがの鉄面皮も、話ここに至っては、筆を投じて顔を覆わざるを得ないではないか。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
まことは、小心翼々の、甘い弱い、そうして多少、頭の鈍い、酒でも飲まなければ、ろくろく人の顔も正視できない、謂わば、おどおどした劣った子である。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
ある大衆作家は「新婚ドライブ競争」というような題の小説を書くほどの神経の逞しさを持っていながら、座談会に出席すると、この頃の学生は朝に哲学書を読み、夕に低俗なる大衆小説を読んでいるのは、日本の文化のためになげかわしいというような口を利いて、小心翼々として文化の殉教者を気取るのである。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
想像され得る限りのあらゆる敵や災害に対して細心周到な注意が払われ安全が計られるのだが、しかもなお常に小心翼々として防備の不完全を惧れていなければならない。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
作例 · 標準
彼はビジネスにおいて常に翼々とした態度で、リスクを避けていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
計画の立案にあたっては、翼々とした慎重さが必要だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「もっと翼々とした、油断のない行動をとるべきだ。」とコーチは選手たちに檄を飛ばした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite