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闃寂

げきせき異読 げきじゃく
形容詞-たる副詞-と
1
標準
silent and still
文例 · 用例
と、しばらく闃寂となる――その側から、直ぐ又穏かにスウスウという音が遠方に聞え出して、其が次第に近くなり、荒くなり、又耳元で根気よくゴウ、スウ、ゴウ、スウと鳴る。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
阿母さんが茶の間から大きな声で叱ると、台所は急に火の消えたように闃寂となる。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
鰹の取れる頃には、其邊は人で埋まるとか、其日は闃寂としたもので、蝦網などが干してあつて、二三の隱居が暢氣に網を補綴つて居た。
島崎藤村 伊豆の旅 青空文庫
後は闃寂して、下の茶の室の簷端につるしてある鈴虫の声が時々耳につくだけであった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
客車のなかは一様に闃寂していた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
町はどこも彼処も、闃寂していた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
町幅のだだっ広い、単調で粗雑な長い大通りは、どこを見向いても陰鬱に闃寂していたが、その癖寒い冬の夕暮のあわただしい物音が、荒れた町の底に淀んでいた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
道が段々山里の方へ入つて行くと、四辺が一層|闃寂して来て、石高な道を挽き悩んでゐる人間さへが何んな心をもつてゐるか判らないやうに怕れられた。
徳田秋聲 或売笑婦の話 青空文庫
作例 · 標準
都会の喧騒を離れ、闃然とした田舎で静かに暮らしたい。
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博物館の閉館後、展示室は闃然とした静寂に包まれた。
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彼は闃然とした夜空を見上げ、一人物思いにふけっていた。
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闃寂(げきせき) — 幻辞.com