余儀なくされる
よぎなくされる
表現動詞-一段
標準
to be forced to do or experience something (against one's will)
文例 · 用例
従って科学者は自分の研究以外の事で常に忙しい想いをするように余儀なくされる。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
そうして地獄を見物に行って来たダンテのように、今見て来た変わった世界の幻像をいつまでもいつまでも心の中で繰り返し蒸し返すように余儀なくされるのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
それには必ず体質に弱いところがあって、精神的苦悩の綻びをそこに見出すように余儀なくされるのである。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
しかし、田舎まわりの新聞記者の下端じゃあ、記事で、この銅像を礼讃することを、――口惜いじゃあないか――余儀なくされるばかりで。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
秀吉が出て来さえしなければ、無論大崎氏葛西氏は政宗の麾下に立つを余儀なくされるに至ったのであろう。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そこで文人の頭脳も亦勢い機械的に発動すべく余儀なくされるので、新聞や雑誌が盛んになればなるほど文人の頭脳も亦定時的に働き出さねばならなくなる。
— 内田魯庵 『駆逐されんとする文人』 青空文庫
二葉亭の自卑自屈を余儀なくされる窘窮煩悶の状がこの二、三行の文字に見えるようである。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
俳優はその人数に限りがあるから、全部を勝手に変更することも出来ないが、狂言の方は種々の事情で、一部あるいは全部の変更を余儀なくされる場合がある。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫