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扶揺

ふよう
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼は、群を離れたる鴻雁なれども、猶万里の扶揺を待つて、双翼を碧落に振はむとするの壮心を有す。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
将に是、池中の蛟竜が風雲の乗ずべきを待ちて、未立たざるもの、唯機会だにあらしめば、彼が鵬翼の扶揺を搏つて上ること九万里、青天を負うて南を図らむとする日の近きや知るべきのみ。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
久しく待つ扶揺万里の風」の詩を賦しその行を送りたる支倉常長の一行のごときは一六一四年〔慶長十九年〕に太平洋を一直線に航海し、メキシコに至り、スペインに着し、ついにローマに達したり。
徳富蘇峰 将来の日本 青空文庫
嘗て阿媽港、呂宋を征せんと欲し、「図南の鵬翼何れの時にか奮わん、久しく待つ扶揺万里の風」と歌いたる独眼政宗も、今は「四十年前少壮の時、功名|聊か復た私に期する有り。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫