昭代
しょうだい
名詞
標準
glorious reign
文例 · 用例
君子交り絶えて悪声を放たずと言うに、自己の些細な給料を増さんとて、昨日まで奉祀して衣食の恩を受けたる神の社殿を、人を傭いてまでも滅却せんとする前科者の神職あるも、昭代の逸事か。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
昔より言い伝えて、随筆雑記に俤を留め、やがてこの昭代に形を消さんとしたる山男も、またために生命あるものとなりて、峰づたいに日光辺まで、のさのさと出で来らむとする概あり。
— 泉鏡花 『遠野の奇聞』 青空文庫
これ実に昭代の一欠事にして、しかして妾らの窃かに憂慮|措く能わざる所以なり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
それ故寒村僻里を流浪さえすれば悪事のやり次第という風で、その所の者は毎度迷惑絶えず、実に昭代の瑕瑾じゃ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
砲術盛んならぬ世には槍を貴び、何人槍付けたら鼈甲柄の槍を許すとか、本多平八の蜻蜒切りなど名器も多く出で、『昭代記』に加藤忠広封を奪われた時、清正伝来の槍を堂の礎にあて折って武威の竭きたるを示したとある。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
どうか昭代をして、不祥の名を負わせないように、閣下の御職務を御完うし下さい。
— 芥川龍之介 『二つの手紙』 青空文庫
昔なら知らず、これから私の申し上げる事は、大正の昭代にあった事なのです。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
天下四分五裂、大義名分も殆ど紊亂の姿を呈して、帝室の安危如何とて憂慮の餘りに、帝室に御味方申せと天下の志士を募りたるの例はなきに非ざれども、此れは是れ上古亂世の事にして、明治の昭代には夢にも想像す可らざるの不祥なり。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
作例 · 標準
戦乱の世が終わりを告げ、人々はようやく訪れた昭代を寿ぎ、各地で祝宴を催した。
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後世の歴史家は、文化と芸術が花開いたあの王の治世を、類まれなる昭代であったと記している。
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この平和な昭代にあって、武具はもはや実用的な道具ではなく、床の間を飾る美術品となった。
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