断簡
だんかん
名詞
標準
fragment of a historical document
文例 · 用例
半成の画が美しいように断簡にはいい知れぬ情緒が見いだされた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
未発表の断簡零墨もあるようだし、書簡などもあるから、当分は材料に窮しないし、材料がなくなれば彼に関するあらゆる文章をのせてもいいと思う。
— 菊池寛 『芥川の事ども』 青空文庫
饗庭篁村さんの所蔵の書牘中に、首に「追書」と記した断簡が是である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
三月以下には良子刀自所蔵の文書中に、磐安改磐の日記の断簡があつて、棠軒日録と両存してゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかしそれは兎も角も、さういふ断簡零墨を近代語に訳したものを見ると、どれもこれも我我にはお馴染みの思想ばかりである。
— 芥川龍之介 『澄江堂雑記』 青空文庫
いったい、羲之の真蹟はすべて唐の太宗が棺の中まで持ちこんで行ってしまったはずで、支那にも、もはや断簡零墨もござらぬそうな」「ところが、伊達家の羲之には、れっきとした由緒因縁がある、しかも、それには唐の太宗の御筆の序文までがついているそうじゃ」「ははあ――眉唾物ではござるまいなあ。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
大方の諸君願わくは自分のこの研究を助けて、断簡零墨といえどもあえて厭い給うなく、つまらぬ口碑と思わるるものもあえて捨て給うなく、これを提供し、これを報告するの労を与えられたい。
— 喜田貞吉 『エタ源流考』 青空文庫
」〔孤身俗ヲ謝シ奔馳ヲ罷ム/且ツ免ル竿頭百尺ノ危キヲ/薄命何ゾ壮歳ヲ過ユルヲ妨ゲンヤ/菲才未ダ必ズシモ清時ヲ補ハズ/求ムル莫カレ杜牧ノ兵ヲ論ズルノ筆ヲ/且ツ検セヨ淵明ノ飲酒ノ詩ヲ/小室|幃ヲ垂レテ旧業ヲ温ム/残樽断簡是レ生涯〕 わたくしはこの律詩をここに録しながら反復してこれを朗吟した。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
古文書の中から、歴史的に貴重な断簡が発見された。
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その断簡は、失われた物語の一部を伝えるものだった。
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図書館には、様々な断簡が保存されている。
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