見すます
みすます
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to observe carefully
文例 · 用例
彼は安岡が依然のままの寝息で眠りこけているのを見すますと、こんどは風のように帰ってきて、スイッチをひねらないで電球をねじって灯を消した。
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫
気のせいだったかな」 のぞいて、姿のないのに、いぶかりながらまた将棋盤に向ったらしいのを見すますと、退屈男の同じ不気味な声色が深夜の空気をふるわして陰々と聞えました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
不気味そうに帰っていったのを見すますと、追いかけながらまた退屈男の言う声が聞えました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
「お求めの尊いみ教えは、みなこのお経のうちにござりますゆえ、お気ままにご覧なされませ」 言いすてながらすり足で納所坊主が立ち去っていったのを見すますと、それからがいかにも不思議でした。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
何ぞ一枚白木の板を持って参れッ」 程たたぬまにそこへ命じた白木の板が運ばれたのを見すますと、たっぷり筆に墨を含ませて書きも書いたり、奔馬空を行くがごとき達筆で、墨痕淋漓と自ら退屈男の書きしたためたのは実に次のごとき大文字です。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
奇怪な宿の男が、殊更に腰低く会釈しながら、自分の用はこれでもう足りたと言うように、足早く立ち去ったのを見すますと、その名を英膳と呼ばれた第二の謎の矢場主は、いかにも弓術達者の武芸者といった足取りでにこやかに近づきながら、主水之介ならぬ尾行者達に対って、不意に呼びかけました。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
」 ギイギイとひそやかに土左船がろべそを鳴らしながら、漕ぎ去っていったのを見すますと、さも退屈そうに、長々と伸びをしながら、吐き出すように主水之介が言ったことでした。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
――始終を眺めた退屈男は、えもいいがたいその飄逸ぶりに、悉く朗かになりながら、土州侯の行列が通り過ぎてしまったのを見すますと、腰低くつかつかと進みよって、いんぎんに呼びかけました。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は彼のことを親友のように見すましている。
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新しく来た猫が私を見すますような目でじっと見つめていた。
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相手の表情を注意深く見すまして、真意を探った。
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