庭下駄
にわげた
名詞
標準
garden clogs
文例 · 用例
恍惚としていた時に雨を侵す傘の音と軽い庭下駄の音が入口に止んで白い浴衣の姿が見えた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
すぐに庭下駄をひつかけて茫々とした磧へ出られた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
わたし達が案内します」 女たちに左右を取りまかれて、お蝶は庭下駄をはいて広い庭に降りた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
夜の色は極めてくらし、蝋を取りたるうつくしき人の姿さやかに、庭下駄重く引く音しつ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
植ゑ添へたのが何時か伸びて、丁度咲出た桔梗の花が、浴衣の袖を左右に分れて、すらりと映つて二三|輪、色にも出れば影をも宿して、雪洞の動くまゝ、靜かな庭下駄に靡いて、十|歩に足らぬそゞろ歩行も、山路を遠く、遙々と辿るとばかり視め遣る…… 間もなかつた。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
で、六が砂まぶれの脚絆をすじりもじって、別荘の門を通ったのと、一足違いに、彼は庭下駄で、小石を綺麗に敷詰めた、間々に、濃いと薄いと、すぐって緋色なのが、やや曇って咲く、松葉牡丹の花を拾って、その別荘の表の木戸を街道へぶらりと出た。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
庭下駄の端緒が切れていやあがる。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
むかッとして胸を圧えて、沓脱へ吐もどすように、庭下駄を探った時は、さっき別亭へ導かれた縁の口に、渠一人、※れた烏賊の燃ゆるのを樹の間に見つつ、頸筋、両脇に、冷い汗をびっしょり流して、ぐったりとしたのであった。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
作例 · 標準
庭仕事をする時は、いつも庭下駄を履く。
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雨上がりの庭では、庭下駄が必須だ。
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玄関に置いてある庭下駄を履いて、庭に出た。
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