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舞台上

ぶたいじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
アイスキュロスは、舞台上で同時に用い得る声の数が限られている事に依て、そこで止むなく、コオカサスに鎖ぐプロメトイスの沈黙を発明し得たのであります。
太宰治 鬱屈禍 青空文庫
それで仏教は迷信だとか、架空な事をいうとか非難されますが、叙述の舞台上の形そのままを信ずるのではありません。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
俳優が舞台上で演じる駛走(舞台上の駆け足)のように、その脚は動くが終始一処に在る状態の凝る気で事に従っている人の状況と酷似している。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
女優に仕立てるには年が行き過ぎているし、一度芸者をしたものには、到底、舞台上の練習の困難に堪える気力がなかろう。
岩野泡鳴 耽溺 青空文庫
舞台上より望ときは小倉内裏より長府の洋面に至まで一矚の中にあり。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
その惑いを解くには、論より証拠、まず何んとかして、素人の作物を上演させて、その舞台上と興行上との好成績をかれらに見せ付けるよりほかはなかった。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
二番目は「文七元結」で、菊五郎の左官屋長兵衛、栄三郎の女房、丑之助の娘、家橘の手代文七という役割であったが、事実においてこれが団菊として掉尾の一振であったらしく、両優ともに予想以上に活躍して、これではまだ当分は舞台上の命脈があるらしいというのが一般の評判で、好劇家もやや意を強くしたのであった。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
役者買とかをする現代の貴婦人と云ったような階級とは違って、祖母が役者の醜い肉体には恋せずして、その舞台上の芸――と云うよりも、その芸に依って活される、芝居の人物に恋していたと云う、ロマンチックな人間離れをした恋を、面白く思わずにはいられませんでした。
菊池寛 ある恋の話 青空文庫