琺瑯質
ほうろうしつ
名詞
標準
(tooth) enamel
文例 · 用例
その中の一つの琺瑯質の壁に蔦の蔓が張り付いている三階建の、多少住み古した跡はあるが、間に合せ建ではないそのポーチに小さく貸間ありと紙札が貼ってあった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
枕元には琺瑯質の鍋だの西洋皿だのが狼藉としてゐて、その間に墨の桐箱と墨の塗沫された画仙紙の上に水筆が転がつてゐた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
琺瑯質が壞れて神經が現はれるのださうだ。
— 田山録弥 『神經家の言』 青空文庫
心の琺瑯質が壞れて、露出した外界の熱さ寒さに觸れたら、どんなに痛いだらう。
— 田山録弥 『神經家の言』 青空文庫
僕は自分の靴音を琺瑯質の無限の時間の中に刻まれる微妙な秒針のやうにおもひながら歩いてゐた。
— 原民喜 『魔のひととき』 青空文庫
鱗は人間の歯と似た構造になっていて、内側は歯質と同じような物質から成り、外側は琺瑯質の極めて堅い層で蔽われている。
— 中谷宇吉郎 『異魚』 青空文庫
作例 · 標準
歯の表面を覆う琺瑯質は、人体の中で最も硬い組織だと言われている。
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酸性の飲み物を摂りすぎると、琺瑯質が溶けて虫歯になりやすくなる。
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「琺瑯質を傷つけないよう、優しくブラッシングしてくださいね」と歯科医が言った。
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