捨次
捨次
名詞
標準
文例 · 用例
その時に私の処の子供が二人、一(総領の一太郎氏なり)と捨(次男の捨次郎氏なり)、家内と子供を連れて其処へ行こうと云う覚悟をして居た所が、ソレ程心配にも及ばず、追々官軍が入込んで来た所が存外優しい、決して乱暴な事をしない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
文久三年に生れたのが一太郎、その次は捨次郎と、次第に誕生して四男五女、合して九人の子供になり、幸にして九人とも生れたまゝ皆無事で一人も欠けない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
長男|一太郎と次男|捨次郎と両人を帝国大学の予備門に入れて修学させて居た処が兎角胃が悪くなる。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
発行の当分、何年の間は中上川彦次郎が引受け、その後は伊藤欽亮、今は次男の捨次郎が之に任じ、会計は本山彦一、次で坂田実、今は戸張志智之助等が専ら担任して居ますが、私の性質として金銭出納の細目を聞たこともなく、見たこともなく、その人々のするがまゝに任かせて置て、曾て一度も変な間違いの出来たことはない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
貴族のなかでも、柳原伯、松方侯、井上侯、柳沢伯、小笠原伯、大木伯、樺山伯、牧野男、有馬伯、佐竹子などは呂昇贔屓の錚々たる顔ぶれであり、実業家や金満家には添田寿一氏、大倉喜八郎氏、千葉松兵衛氏、福沢捨次郎氏、古河虎之助氏などは争って邸宅へ招じた後援者であった。
— 長谷川時雨 『豊竹呂昇』 青空文庫
すると、同じ想いで、やはり寝つけないでいたものとみえ、日本から連れて来て以来、ずっと側に仕えてきた忠実な下僕の捨次郎が、「旦那さま。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
――おまえも眠れないのか」「なあに、私は」 捨次郎は部屋の中へ進んで来て、主人の前に立った。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
五郎大夫も、捨次郎も、眠れないほど欣しい!
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫