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慈善会

じぜんかい
名詞
1
標準
philanthropic society
文例 · 用例
深窓の美姫、紅閨の艶姐、綾羅錦繍の袂を揃えて、一種異様の勧工場、六六館の婦人慈善会は冬枯に時ならぬ梅桜桃李の花を咲かせて、暗香堂に馥郁たり。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
慈善会場の客も主も愕然として視むれば、渠はするすると帯を解きて、下〆を押寛げ、臆する色なく諸肌脱ぎて、衆目の視る処、二布を恥じず、十指の指す処、乳房を蔽わず、膚は清き雪を束ね、薄色友禅の長襦袢の飜りたる紅裏は燃ゆるがごとく鮮麗なり。
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天下泰平町内安全、産ある者は仁者となり、産無き者は志士となりて、賢哲天下に満ちたれば、六六館の慈善会は今にはじめぬ大当。
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在原夫人と照子嬢は散々に罵倒されて、無念の唇を噛みたまえば、この神聖なる慈善会を、汚し犯すは何等の外道と、深川綾子も喫茶店より、第三区に赴きて固唾を飲んで聞たまえり。
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」 これがそれ慈善会中に第一流の貴女なり。
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惟うに博学多才なる深川夫人が慈善会を代表して、渠が暴行を戒めしに、屈服したりしものならんか。
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」 婦人慈善会は三日続きの予定なりし、初日よりあやかしがつき二日目の早朝、六六館へ出懸くる途次、綾子は内談の条ありて在原夫人を市兵衛町の館に見舞えり。
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これ慈善会に赴かんとする在原貞子の途次なりき。
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