一つ釜
ひとつかま
名詞
標準
one or the same pot
文例 · 用例
北の新地で同じ抱主の所で一つ釜の飯を食っていた金八という芸者だった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
「一つ釜の飯を食ってるんだから」と水夫たちは思って、我慢しているのだった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
これまでは彼らは「一つ釜の飯を食う」仲間の関係であった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
大それた主殺しを朋輩に持ちながら、知らん顔をして一つ店に奉公して一つ釜の飯を食っているという法があると思うか。
— 岡本綺堂 『勘平の死』 青空文庫
それに師匠といい、弟子と申し、共に縁あってこそ、かくは一つ家根に住み、一つ釜の御飯をたべ、時には苦労を共にし、また楽しみをも共にし、ひたすらお互いに斯道を励んだことで、今日といえども、私は既に七十有余の高齢に達しておりますが、その心持は昔日も今日もさらに変ったことはありません。
— その後の弟子の事 『幕末維新懐古談』 青空文庫
しかし、宇津木があすこにいたということも意外だが、あの先生が南条に頼まれたからとて、余人ならぬ拙者に斬ってかかるというのはわからない、宇津木もおれも、壬生にいては一つ釜の飯を食った仲じゃないか、それに何を間違っておれに刃を向けるのだろう、わからんな。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それあひょんなことからこうしてお前さんの厄介になって、まだほんとの名前も明かさないあたしだけれど、一日だって一つ釜のお飯を食べれあまんざら他人でもないはず。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
家の中は空つぽも同樣、鍋一つ釜一つの外に、茶碗が二つ三つ、細工場から攫つて來たらしい荒削りの板がお膳の代りで、障子には反古紙が三重にも四重にも貼られて、眞晝も薄暗い生活です。
— 三軒長屋 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
長年、家族みんなで一つ釜の飯を食ってきた。
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戦地の兵士たちは、一つ釜の飯を分け合って困難を乗り越えた。
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私たちは同じ目標を持つ者同士、まさに一つ釜の仲間だ。
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