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楢柴

ならしば
名詞
1
標準
文例 · 用例
博多の豪商、神谷宗湛に、先祖より家宝として伝え来った楢柴という茶入があった。
国枝史郎 赤格子九郎右衛門 青空文庫
楢柴を得た秀吉は、勿論非常に喜んだが、そういう名器であって見れば、迂濶に左右に置くことも出来ぬ。
国枝史郎 赤格子九郎右衛門 青空文庫
常時利休は茶博士として生きながら居士号を許された名家、且は秀吉の師匠ではあり、城内に屋敷を賜わって並び無き権勢を揮っていたが、名器楢柴を預かって以来、度々怪異に襲われるようになった。
国枝史郎 赤格子九郎右衛門 青空文庫
関白殿下より預けられた楢柴の茶碗で悠々と武士が茶を立てているからであった。
国枝史郎 赤格子九郎右衛門 青空文庫
」「どれ」 と云って見遣ったが「アッこいつア楢柴だ!
国枝史郎 五右衛門と新左 青空文庫
」「殿下ご秘蔵の楢柴よ」「どうしてお前持ってるのだ?
国枝史郎 五右衛門と新左 青空文庫
――叔父御あなたの御秘蔵の楢柴の茶入れもお気をつけなさいよ」 と、なお笑い止まない。
第七分冊 新書太閤記 青空文庫
けれど、島井家の楢柴の茶入れも、神谷家に伝来する牧谿の遠浦帰帆も、ともに博多の名物として有名なものだけに、信長も無碍に云い出しかねていたのである。
第七分冊 新書太閤記 青空文庫