撥ね上げる
はねあげる
動詞
標準
文例 · 用例
その笑いはすべての土をはね上げる火山の口である。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
」 迢空はひとつまみずつの髪を、指の先ではね上げるとざくっと刈り、また、ざくっと切り、こんどは調子にあぶらが乗って、ざくざく勢いこんで刈って行った。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
と、徳利をつかんだまま、よろよろと、立ちあがると、ガタピシと破れ襖をあけ立てして、庫裡の戸棚の中の、揚げ蓋を刎ね上げる。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
その尾は、剣が刎ね上げるマントの襞そのままである。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
雪の宵 青いソフトに降る雪は 過ぎしその手か囁きか 白秋ホテルの屋根に降る雪は過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突|煙吐いて、 赤い火の粉も刎ね上る。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
しづかにしづかに酒のんでいとしおもひにそそらるる…… ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きかふかふか煙突煙吐いて赤い火の粉も刎ね上る。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
縁近くの庭で取っ組み合いでもしたら、縁の上へ砂ぐらい刎ね上るだろうよ。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
皆刎ね上る刎橋、いひ代へれば「板」で出来たもので、必要に応じてその板を紐の操作に依つてこつちから向うへと渡す。
— 木村荘八 『刎橋の受け台について』 青空文庫