長計
ちょうけい
名詞
標準
文例 · 用例
太祖の深智達識は、まことに能く前代の覆轍に鑑みて、後世に長計を貽さんとせり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
「――むしろ他より逼られて開國するよりも、我より進んで慶長、元和の規模に復り、内は既に潰敗したる士氣を鼓舞し、外は進取の長計を取らん」と水野閣老は欲した。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
かくて和蘭王は、昔年の交誼よりして、弘化元年使節を遣わし、世界の大勢を詳かにし、鎖国の長計にあらざるを説き、和親通交の止むべからざるを告げたりき。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
むしろ他より逼られて開国するよりも、我より進んで慶長、元和の規模に復り、内は既に潰敗したる士気を鼓舞し、外は進取の長計を取らんと欲せり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
忽ち来て忽ち去る私兵的勢力か、また、それを掃討して国守群守と称する者が現われても、徳なく威なく長計なく、ただ民に拠り民に媚び、汗税の追求のみを能とした。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
時呉兵ヲシテ遠伐ニ赴カシメ、自ラ守ルヲ虚シュウスルハ長計ニ非ザル也。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
さきに祁山、渭南の地方にわたって、大いに撫民に努め、屯田自給の長計をたてて、兵糧にはさして困らないほどにはなっているものの、かくてまた、年を越え、また年を越えて、連年敵地に送っているまには、魏の防塁と装備は強化するばかりとなろう。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
頼朝は平家に捕われて、伊豆の配所に二十年の歳月を、行い澄まし、北条時政の娘、政子に眼をつけて、恋の巣に大望の卵を孵す長計を立てている。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫