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墓前

ぼぜん
名詞
1
標準
in front of a grave
文例 · 用例
墓前花堆うして香煙空しく迷う塔婆の影、木の間もる日光をあびて骨あらわなる白張燈籠目に立つなどさま/″\哀れなりける。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
英一の墓前には大村嘉代子が美しき草花を供えてあり。
――甲字楼日記の一節―― 叔父と甥と 青空文庫
蕭条たる寒村の秋のゆうべ、不幸なる我子の墓前に立って、一代の女将軍が月下に泣いた姿を想いやると、これもまた画くべく歌うべき悲劇であるように思われた。
岡本綺堂 秋の修善寺 青空文庫
――父の墓に詣でて―― 父の墓前に立ちて、私の思ふことはこれよりなかつた。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
妹よ、黎明に起きて兄の生きた墓前に詣でてくれ。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
わたくしは、ただ父の遺骸を埋め終ってから、逸作がわたくしの母の墓前に永い間|額づき合掌して何事かを語るが如く祈るが如くしつつあるのを見て胸が熱くなるのを感じたことを記す。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
完成した著作を官に納め、父の墓前にその報告をするまではそれでもまだ気が張っていたが、それらが終わると急に酷い虚脱の状態が来た。
中島敦 李陵 青空文庫
墓前を埋めつくした真白な百合の花弁の上に、天鵞絨の艶を帯びた大黒揚羽蝶が、翅を休めて、息づいておった。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
作例 · 標準
毎年、命日には家族揃って墓前で手を合わせるのが習慣だ。
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彼女は静かに墓前に花を供え、故人を偲んだ。
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墓前で、長男が父への感謝の言葉を述べた。
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