水屍
すいし
名詞
標準
文例 · 用例
水屍体をあげると大漁があるという迷信のせいである。
— 湯の町エレジー 『安吾巷談』 青空文庫
富戸という漁村は水屍体を鄭重に葬ることには歴史があって、頼朝が蛭ヶ小島に流されていたとき伊東|祐親の娘八重子と通じて千鶴丸をもうけたが、祐親は平氏に親しんでいたから、幼児を松川の淵へ棄てさせてしまった。
— 湯の町エレジー 『安吾巷談』 青空文庫
伊東は祐親の城下であるが、そのせいではなかろうけれども、水屍体は全然虐待される。
— 湯の町エレジー 『安吾巷談』 青空文庫
富戸と伊東は小さな岬を一つ距てただけで、水屍体に対する気分がガラリと一変しているのである。
— 湯の町エレジー 『安吾巷談』 青空文庫
伊東の漁師には、水屍体と大漁を結びつける迷信が全く存在していないのである。
— 湯の町エレジー 『安吾巷談』 青空文庫
腐爛した水屍体のデスマスクに似ていたわ」 ルミ子は珍らしくもなさそうな顔だった。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫