身近い
みぢかい
形容詞
標準
near oneself
文例 · 用例
話の様子で察してみると、誰かこの老婆の身近い人が、川崎辺の病院にでもはいっていて、それが危篤にでも迫っているらしい。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
これといくらか似たことは自分自身や身近いものの些細な不幸が日本全体の不幸のように思われ、自分の頭痛で地球が割れはしまいかと思うことである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
雑記帳の終わりのページに書き止めてある心覚えの過去帳をあけて見るとごく身近いものだけでも、故人となったものがもう十余人になる。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
身近い人であればあるほどその追憶の荷はあまりに重くて取り上げようとする筆の運びを鈍らせる。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
たとえば、身近い人の臨終を題としたもので病中の状況から最期の光景、葬列、墓参というふうに事件を進行的に順々に詠んで行ってあるが、その中に一見それらの事件とは直接なんら論理的に必然な交渉はないような景物を詠んだ歌をいわゆるモンタージュ的に插入したものがある。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
」と、夫人は身近い椅子を指ざした。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
それから身近い種々の人の事を思ふ。
— 森鴎外 『妄想』 青空文庫
併し抽象的にかう云ふ事を考へてゐるうちは、冷かな義務の感じのみであるが、一人一人具体的に自分の値遇の跡を尋ねて見ると、矢張身近い親戚のやうに、自分に Neigung からの苦痛、情の上の感じをさせるやうにもなる。
— 森鴎外 『妄想』 青空文庫
作例 · 標準
身近い関係だからこそ、遠慮なく意見を言い合える。
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彼の悩みは、私にとっても身近い問題だと感じた。
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故郷の風習は、今でも私の身近いところに息づいている。
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