熟察
じゅくさつ
名詞
標準
文例 · 用例
馬場にはこのまちが始めてのやうであつたが、べつだん驚きもせずゆつたりした歩調で私と少しはなれて歩きながら、兩側の小窓小窓の女の顏をひとつひとつ熟察してゐた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
馬場にはこのまちが始めてのようであったが、べつだん驚きもせずゆったりした歩調で私と少しはなれて歩きながら、両側の小窓小窓の女の顔をひとつひとつ熟察していた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
熟察するに八卦なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかるに、その女の言語、動作を熟察するに、かつて常人と異なるところなく、毫も精神異常の徴候を発見することあたわざるはなんぞや。
— 井上円了 『甲州郡内妖怪事件取り調べ報告』 青空文庫
これを熟察して深く心を痛ましむ。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
陛下乞ふ、之れを熟察し、臣等の願を許して、以て国家を安んぜよ。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
一郎等、方今、我が皇国の現状を熟察するに、凡そ政令法度、上天皇陛下の聖旨に出づるにあらず、独り要務の官吏数人の臆断、専ら決するところにあり。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫