繞く
しまく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to enclose
文例 · 用例
休みの時間毎に出て見ると、校堂を囲繞く草地の上には秋らしい日が映って来ている。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
若し、右のような態度が、人類のあり得べき発達の少くとも或る程度迄到達した状態であるとしたら、今日、我々の周囲を取繞く、日本の社会はどうであろう。
— 宮本百合子 『深く静に各自の路を見出せ』 青空文庫
私の周囲を取繞く総てのものは、皆七月の太陽を身に浴びて嬉々として輝やいている。
— 宮本百合子 『追慕』 青空文庫
人の好さそうな細君はその家を囲繞く庭や畠ばかりでなく、家の入口から奥の方へ続いた廊下の両側に掛けてある種々な肖像の額の前へ、二階にある主人の書斎へ、子供の部屋へ、終には寝室へまで岸本を連れて行って見せた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
巴里を囲繞く城塞の方に近いだけ、いくらか場末の感じもするが、それだけまた気が置けない。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
あの古い御堂を囲繞く鉄柵の中には、秋海棠に似た草花が何かのしるしのようにいじらしく咲き乱れていたことを思出した。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
よし節子を囲繞く一切の病的なものが悉く彼の責のあることでは無いにしても、それほど彼女を力の無いものとした根本の打撃は争われなかった。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
あの御堂を囲繞く鉄柵の内には秋海棠に似た草花が咲き乱れていたことなぞをも話した。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
作例 · 標準
泥棒が逃げないように、警察官が建物を繞いた。
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古木の周りをぐるりと柵で繞き、保護する措置が取られた。
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霧が深い山道を、巨大な岩が繞くようにそびえ立っていた。
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