貧富の差
ひんぷのさ
表現名詞
標準
disparity of wealth
文例 · 用例
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
勿論上下、貴賤、貧富の差はあっても、同じ様に男女関係を骨子としてある。
— 宮本百合子 『紅葉山人と一葉女史』 青空文庫
襟垢の附いた着物を着ていたとて、庭に襁褓が乾してあったとて、平生名利の外に超然たるを高しとする私の眼中に、貧富の差は無い筈である。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
資本主義の社会そのものが、社会に貧富の差を生み出し、働く人々の階級と働かせて無為に富む階級とをつくり出した。
— 宮本百合子 『貞操について』 青空文庫
一八二〇年といえば日本では徳川時代の文政三年、一茶だの塙保己一だのという人が活躍した時代、イギリスは植民地インドからの富でますます豊かになりながら、一方にうめることのできない貧富の差を示して来たヴィクトーリア女皇の時代である。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
後者は、人間社会に、何故貧富の差が生じたか。
— 宮本百合子 『私の愛読書』 青空文庫
しかし、官員万能であり、時を得た人、成り上がりが幅をきかしても一般には思うにまかせない貧富の差、生活向上をねがう人間の権利に対する機会の不平等などは、平等という言葉が感情に植えられただけに、つよく意識された。
— 宮本百合子 『平和への荷役』 青空文庫
一方にはこんなところがあって、とても貧富の差のはなはだしい中産階級というものがないところとおもわれる。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
作例 · 標準
都市部と地方の貧富の差が拡大し、社会的な不満が高まっている。
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累進課税制度の主な目的の一つは、過度な貧富の差を是非することにある。
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華やかな高級住宅街のすぐ隣にスラムが広がる光景は、激しい貧富の差を物語っていた。
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