真美
しんび
名詞
標準
true beauty
文例 · 用例
今のところ私は、すべての世人が科学系統の真美を理解して、そこに人生究極の帰趣を認めなければならないのだと信ずるほどに徹底した科学者になり得ない不幸な懐疑者である。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
爰に於て、道義の生命の中心なる霊魂を以て、美の表現の中心なる宇宙の真美を味ふの必要起るなり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
宇宙の真美は、或はサブライムといひ、或はビユーチフルと言ひ、審美学家の孜々として討究しつゝある問題にして、容易に論入すべきものにあらず。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
凡てのものを蔑視したる彼は今、女性の真美を感得せり、血肉あるの女性は血肉の美を示せども、天地の至妙を示すものにあらず、始め貞操を以て辞せしものも、人間を嘲罵する彼の心絃には触れざりしを、この際に於て豁然悟発して、人間に至真の存するあるを暁らしめたり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
妃は、思銭金按司加那志、夫人(1)真鶴金、夫人(2)真美那古金、夫人(3)真世仁金。
— 折口信夫 『日琉語族論』 青空文庫
真美の芸術はそういう境地に生い立ち呼吸するものだよ。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
冥交契合の長き時は、自ら山川草木の中に己れと同様の生命を認め来つて、一条の万有的精神を遠暢し、唯一の裡に円成せる真美を認め、われ彼れが一部分か、彼れわれが一部分か、と疑ふ迄に風光の中に己れを箝入し得るなり。
— 北村透谷 『松島に於て芭蕉翁を読む』 青空文庫
現実の上に、真美の王国を築くことのできないものはこれを常に心の上で築くことである。
— 小川未明 『自由なる空想』 青空文庫
作例 · 標準
外見だけでなく、内面の美しさこそが真美である。
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彼はその風景の中に、言葉では表現できない真美を見出した。
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古い陶器には、時を超えて輝く真美が宿っている。
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