古音
こおん
名詞
標準
ko-on
文例 · 用例
舊式の國語學者は、よく五音相通といふことで此樣の問題を解決して居るが、五音相通といへば、五音が各々獨立して成立つて居りながら、相通ずる變則があるやうに聞え、所謂訛りといふ原則を插む餘地があるが、自分は寧ろ古音に五音の區別が明確でなかつた爲であると解釋したい。
— 内藤湖南 『平安朝時代の漢文學』 青空文庫
これは元來唐初の陸徳明の説に本づき、宋の呉才老などの叶音説、即ち日本でいへば、五音相通説から脱却して、古音が不明確であることを發明したのである。
— 内藤湖南 『平安朝時代の漢文學』 青空文庫
而して此の不明確な古音が、だん/″\明確になつたのは、五十音圖の如き者が出來た爲であつて、近畿其他の地方は其整理された五音によつて精確に發音するやうになつたが、東北地方などは依然として古音を保存して居つたのである。
— 内藤湖南 『平安朝時代の漢文學』 青空文庫
古音は又魁、傀、槐等に近かるべければ、寧ろ桑の訓にあてゝ、尾張國丹羽郡大桑郷か、美濃國山縣郡大桑郷などにあてん方穩かならんか。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
狗古智は即ち肥後國菊池郡にして菊池の古音は久々智なり。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
そのようにあらゆるニッポンの古音楽は是非とも完全に保存されなくてはなりません。
— ――音楽学校の邦楽―― 『ニッポン音楽』 青空文庫
主張あり問題の提供ある所もあるが、要するに南島の神話伝説を探り、童謡|俚諺を尋ね、あるいは古音旧辞を究め、歌詞楽舞を伝えて、古史研究に文献学に少からぬ寄与をされた功は特筆せねばなるまいと思う。
— ――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ―― 『南嶋を思いて』 青空文庫
最近代我国に於て一、二内外の学徒の先島方言の古音を保存することを述べたのも極めて断片的に止まった。
— ――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ―― 『南嶋を思いて』 青空文庫
作例 · 標準
この漢字の古音を調べると、古代中国の響きがかすかに見えてくる。
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韻書を紐解き、現代とは異なるこの語の古音を特定する。
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漢詩の朗読において、あえて古音を意識して発音してみる。
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