聖性
せいせい
名詞
標準
文例 · 用例
いずれの時代にも平凡な常識で判断のつくものだけ神聖性が薄かったはずであります。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
そこでこの道徳の批判、道徳のこの常識的観念の批判、つまり道徳の不変性乃至絶対神聖性の打倒、の唯一の武器、唯一の立脚点、唯一の尺度は、科学でなくてはならぬ、という結論になるのである。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
なぜなら民間療法の療術師先生は、前に述べた魔術師などと全くひとしい神聖性を得るのだから、療術師はシャーマンに迄あがめられる。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
そこで吾々の問題は、この官許ブルジョア科学医学の神聖性と民間シャーマニズム医学の神聖味との間に、どういう神聖な連絡があるか、ということである。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
二 神聖性 創造 惠み 三五 アガペーの本質的特徴が以上の如くであるとすれば、ここに極めて重要なる歸結が現はれて來る。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
宗教的體驗において主體に對して他者として立つもの――通常「神」と名づけられるもの――の最も基本的なる特徴は、宗教自らの言葉を用ゐれば、「神聖性」である。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
この共同が成立つためには神の神聖性、絶對的他者の絶對的他者性實在性、は飽くまでもそれとして貫徹されねばならぬ。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
若し現實に存在する諸宗教のうちに、絶對的他者と人間的主體との間を媒介する第三者を説くものがあるとすれば、その場合その第三者は實は第三者でなく神そのものであるか、さもなければ、神は實は神でなく、言ひ換へれば、神聖性は不徹底なるものにをはるか、に外ならぬであらう(三)。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫