海岸通り
かいがんどおり
名詞
標準
sea-front street
文例 · 用例
私は海岸通りの女理髪店で、彼女に断髪するように勧めてみました。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
親爺はK市の海岸通りの船具屋である、その義弟の家へ出かけた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
エナメルの靴を穿かせて、細い、黒いステッキを持たせて、神戸の山の手や海岸通りを歩かせてみた。
— 夢野久作 『怪青年モセイ』 青空文庫
僕はいつものように海岸通りを、海を眺めたり船を眺めたりしながらつまらなく家に帰りました。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
伊太利の繁華なる港といへば、此處は國中隨一の名港子ープルス、埠頭から海岸通りへかけて商館の數も幾百千、もしや濱島は此港で、其商會とやらを營んで居るのではあるまいかと思ひ浮んだので、實に雲を掴むやうな話だが、萬が一もと旅亭の主人を呼んで聽いて見ると、果然!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
あたし、学校を出たばかりで恰度神戸へ遊びに行っていたんだけど、海岸通りの石道を昼間一人で何の気もなしに歩いていたの。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
」 海岸通りを、そろそろ歩いた。
— 太宰治 『秋風記』 青空文庫
金を貯めて、小鈴とやがて産れる子供と三人で地道に暮すつもりやと北田はいい、そして、高峰、お前も温泉場の料理屋へ板場にはいり、給金を貯めて、せめて海岸通りに焼鳥屋の屋台を張る位の甲斐性者になれと意見してくれた。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫