根付け
ねつけ
名詞
標準
文例 · 用例
いずれは堆朱か、螺鈿細工のご名品にちがいないが、それに珊瑚珠の根付けかなんかご景物になっていたひにゃ、七つ屋へ入牢させても二十金どころはたしかですぜ。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
幼い自分が別に大人の話を聽かうとするのではなく、例もの通り父の根付けの積りで、居間へ入つて行くと、父は珍らしく怖い顏と高い聲とで、「彼方へ行き。
— 上司小劍 『父の婚禮』 青空文庫
現に机の上には、根付けらしい彫りかけの象牙が二つばかり乗さっている。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
その束は、大小六つの鍵を、萠黄の紐の紐に通して、乾漆の見事な根付けで腰に提げるやうにしたものです。
— 鍵の穴 『錢形平次捕物控』 青空文庫
この通り大きい札を、根付け代りに附けてありますから、無くなつたのを、氣がつかずに居る筈もありません」 三郎兵衞は、腰をさぐつて、帶に挾んだ木の札を拔きました。
— 江戸の夜光石 『錢形平次捕物控』 青空文庫
根付けの木の札の木目から、鍵の大きさ、重さ、それを吊つた麻紐の捻の具合まで。
— 江戸の夜光石 『錢形平次捕物控』 青空文庫
目の窪んだ、まるで骸骨の根付けみたいな顔の人で、自分でも「北海道の差配人みたいな顔でだんだん目が後の方へ引っこんでゆくようです。
— 三代目 三遊亭金馬 『噺家の着物』 青空文庫