絵具
えのぐ
名詞
標準
文例 · 用例
私はそれが厭だつたので、白線の上に赤インキを塗りつけたり、真紅色の上に紫絵具をこすつたりして、無理に一高の帽子に紛らして居た。
— 萩原朔太郎 『夏帽子』 青空文庫
かかる具体的の思いを現わすには、ただ絵具や、色彩や、音律や、描写や、文学やがあるのみだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
春雨や同車の君がさざめ言白梅や誰が昔より垣の外妹が垣根|三味線草の花|咲ぬ恋さまざま願の糸も白きより二人してむすべば濁る清水かな 蕪村の句の特異性は、色彩の調子が明るく、絵具が生々しており、光が強烈であることである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかるに蕪村は、彼のあらゆる絵具箱から、すべての花やかな絵具を使って、感傷多き青春の情緒を述べ、印象強く色彩の鮮やかな絵を描いている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
つまり、絵といふからには絵具や画布、大工といふには槌や鉋、まづその道具ですることが面白いのでない限りそのこととはならないのである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
遊ぶ金がほしさに、ただ出鱈目にカンヴァスに絵具をぬたくって、流行の勢いに乗り、もったい振って高く売っているのです。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
ただ遊興のための金がほしさに、無我夢中で絵具をカンヴァスにぬたくっているだけなんです。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
子供等は寝転んで本を見ているのもあれば、絵具箱を出して絵を描いているのもあった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
ウィキペディア
絵具(えのぐ)は、絵画の描画・着彩や工芸品等の彩色に使われる材料。
出典: 絵具 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0