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口尻

くちじり
名詞
1
標準
commissures (of the lips)
文例 · 用例
ヒステリーは治つたが、左の口尻がつり上つたきりになつて、底意地悪い顔付に見える母も、頬だけは美しい血の色を見せながら、痩せて蝋のやうな皮膚の色の兄も、跛足でしなびた小さい哲も、家の中に暖かみと繁盛とを齎らす相ではなかつた。
有島武郎 お末の死 青空文庫
」大きな上眼で、天井を見上げたまんま、美和子の言葉を聴いていた新子の口尻に、びくっと力が入った。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
禿頭なら、その頭だけで沢山なようなもんだが……」 髯面の男は、おかしさを抑えながら口尻を歪めて言うのだった。
佐左木俊郎 或る部落の五つの話 青空文庫
」 平三は無闇と口尻を歪めながら言った。
佐左木俊郎 或る部落の五つの話 青空文庫
」 平三はそう言って、また口尻を歪めた。
佐左木俊郎 或る部落の五つの話 青空文庫
」 吉田は口尻を歪めるようにして、軽く微笑みながら、そんな風にいった。
佐左木俊郎 機関車 青空文庫
――嘘つき佐平、で有名な佐平爺は、嘘をつくときには、いつも口尻を曲げるのが癖だった。
佐左木俊郎 熊の出る開墾地 青空文庫
併し、その口尻の曲がりは、より話に真実性を持たせるのだった。
佐左木俊郎 熊の出る開墾地 青空文庫
作例 · 標準
彼女は納得がいかない時、決まって右の口尻を少し上げる癖がある。
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寒さで乾燥したせいか、大きく笑った瞬間に口尻が切れて血がにじんでしまった。
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赤ちゃんがミルクを飲み終えると、母親は優しくガーゼで口尻の汚れを拭った。
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