検
けん
名詞
標準
文例 · 用例
ゆえに社会的自個の行動は、毫も戒飭するところなく検束する趣なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾なるものと、すこぶる相似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は、釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼あに偉ならずや、予はなお終に臨で一言せん。
— 正岡先生論 『絶対的人格』 青空文庫
それ故に派手は品質の検校が行われる場合には、往々趣味の下劣が暴露されて下品の極印を押されることがある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
地味が品質の検校を受けてしばしば上品の列に加わるのは、さびた心の奥床しさによるのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
――このことがよく了解された時に、ベートーベンの、ドビュッシイの、フランクの、スクリャビンの、その各々の欠陥を点検する長々しい言葉は無用となる。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
帰つて来て、彼等の身体検査をしてみますと、そのうち二十名がイヤな病気に冒されてゐました。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
つまり日本アルプス探検などは好奇心のなすわざで、その紀行文を書くのは、つまらぬことなんだそうだ。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
結局富士は、探検家の山でなくて、女でも、子供でも、老人でも、心|易く登れる全人類の山だ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
西班牙の探検者たちが、加州にシエラ・ネヴァダ山脈を見つけたよりも、三世紀も遅れている。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫