馬鹿の一つ覚え
ばかのひとつおぼえ
表現
標準
one who knows little often repeats it
文例 · 用例
そこは、馬鹿の一つ覚えでおくめんも無く押し切って、世の中に我のみ知るという顔で、これから、仔細らしく物語ろうというわけである。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
諺にある馬鹿の一つ覚えってやつで、あんたは二ルーブリといいだしたが最後、同じことばかり繰り返していなさる。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
いつか形式ができ、その馬鹿の一つ覚えというほかに一切の取り柄がないのである。
— 坂口安吾 『探偵小説を截る』 青空文庫
相手次第で変化しろ、馬鹿の一つ覚えほど真実に遠いものはない、これはタイタイ大先生の言葉だと云つたら、とてもビックリしたわよ。
— 坂口安吾 『破門』 青空文庫
当時私がそうした自惚れの心を起こし、森永や明治の向こうを張って一つ資本金一千万円の大会社にしてやろうなどという野心を起こしていたならば、あるいは今日の中村屋はなかったかも知れない、結局私は不器用でいわゆる、馬鹿の一つ覚えで、与えられた日々の仕事につとめて来たことが今日あるを得たものと思っている。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
それを繰返し描くのでありますから、いわば「馬鹿の一つ覚え」に近いところがあります。
— 柳宗悦 『益子の絵土瓶』 青空文庫
これはすでに或人によって馬鹿の一つ覚えのように称えられているが、その実しかし簡単でない。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
ただ闇雲に、外面如菩薩の、※肉外道の、自力絶対のと、社会が変っても、人心や生活の様式が推移っても、後生大事に旧学に齧りついているのは、俗にいう、馬鹿の一つ覚えと申すもので……。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
彼は何か問題があると、いつも馬鹿の一つ覚えのように同じ解決策を主張する。
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あのピアニストは馬鹿の一つ覚えで、いつも同じ曲ばかり弾いている。
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新しい技術を学ぶとき、馬鹿の一つ覚えで一つの方法に固執してはいけない。
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