烏天狗
からすてんぐ
名詞
標準
small, crow-billed tengu
文例 · 用例
団九郎尚も亭主に、T「烏天狗 二十や三十」 鼻へし折って、と手振り身振りで威張り出す。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
ちょっと恵比寿に似たようなところもあるが、鼻が烏天狗の嘴のように尖って突出している。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
形は山賤の木樵にして、翼あり、面は烏天狗なり。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
――(これ古服は黒し、俺は旅まわりの烏天狗で、まだいずれへも知己にはならないけれど、いや、何国の果にも、魔の悪戯はあると見える。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
)「仁王門を抜けて行くと、あの銀杏の傍らに、ぬうツと烏天狗が立つてゐるんだ。
— 牧野信一 『驚いた話』 青空文庫
よく/\見とゞけてやらうと思つて、近寄ると、ふつと、もう姿は消えてゐたといふことだが――」「まさか、烏天狗ぢやあるまい。
— 牧野信一 『驚いた話』 青空文庫
――そして九郎は、隣村の居酒屋に現はれて、青い顔で、R村(私達の――)で俺は烏天狗と闘つた!
— 牧野信一 『鎧の挿話』 青空文庫
」 私は、突然天を仰いで大笑ひの声を挙げたが、それは私の口腔を飛び出て、うらうらと冴え渡つた碧空へ散つてゆくのを気にして、見あげると「笑ひ」とは思へぬ――烏天狗の、人間を威嚇する音楽のやうに享けとれた。
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫
作例 · 標準
お祭りの山車には、勇ましい烏天狗の面が飾られていた。
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子供の頃、烏天狗の話を聞いて、夜道が少し怖くなったのを覚えている。
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伝説に登場する烏天狗は、時に山の守り神として、時に災いをもたらす存在として語られる。
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