弄具
弄具
名詞
標準
文例 · 用例
第一、身に着いた絲の、玩弄具の鳥が、彳んだものを、向うへ通拔ける數はない。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
昔から女子はそのやうに出來てゐると言うたとて、男に玩弄具のやうに取扱はれて、それで言ふことはきいて居られるか、何うか。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
』『きつとぢや、きつとぢや、すぐもどるほどに、のう……』 二度目には母親がきいてゐるのなどはもはや頓着しないといふやうに、玩弄具をもてあそびなから、頻りに節をつけて歌でもうたふやうにして言ふのだつた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
」「まア好いよ、そんなこと……」「男ツて、女を玩弄具にさへすれば好いのね?
— 田山録弥 『島の唄』 青空文庫
「この女は美しい弄具だ。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
そのまえには、秋の草花、紅白のお餅、弄具やよだれ掛やさまざまなお供物が、いっぱいになるほどあがっている。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
奥には、板新道の雛妓らしいのが、五人ほど、水盤をのぞき合って、明礬の辻占だの、水草の弄具などを咲かせて、騒いでいる。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
そうだ、ましてや杢之進の持つ弄具同様な十手や捕縄で、その溢れる力がせき切れるものか!
— 吉川英治 『増長天王』 青空文庫