一家離散
いっかりさん
名詞動詞-サ変
標準
the breakup (dispersal) of a family
文例 · 用例
第二の故郷の一つであったIの家はとうの昔に一家離散してしまったが家だけは震災前までだいたい昔の姿で残っていたのに今ではそれすら影もなくなってしまい、昔|帳場格子からながめた向かいの下駄屋さんもどうなったか、今|三越のすぐ隣にあるのがそれかどうか自分にはわからない。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
藤村は一家離散を敢てして、その作品を自費出版した。
— 宮本百合子 『今日の文学と文学賞』 青空文庫
ところが昨年、大地震大火災が起って、一家離散する運命に逢いました。
— 小酒井不木 『呪われの家』 青空文庫
お銀の頭には、一家離散の悲しみが深く染みついていた。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
自分が女学校へゆき、専門学校に入ったために一家離散し、その日その日を稼いで食っている。
— 宮本百合子 『工場労働者の生活について』 青空文庫
みほ子の父親が大正七八年の暴落で大失敗をし、一家離散の形になって、妻の故郷の田舎町の保険会社へつとめて行くまで、おむらは亡夫の昔の同僚であって現在では実業界に隆々としている男の家へ、紋付の羽織で盆暮には出入りするのを楽しみと誇りにしていた。
— 宮本百合子 『道づれ』 青空文庫
……関ヶ原の合戦以来、諸大名多くとり潰され、浪人数万|出でましたが、仕官は出来ず饑えに迫り、一家離散、親子別離、ある者は猫の蚤とりなどという、賤業にさえたずさわり、かつかつその日をくらすありさま!
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
一家離散と決定して淋しき未來が待ちまうける如く見えた私は、同じ米國歸りの福田友作氏に引き渡されることになりました。
— 石川三四郎 『浪』 青空文庫
作例 · 標準
会社の倒産をきっかけに、家族は各地に散らばり一家離散の状態となった。
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度重なる夫婦喧嘩が原因で、ついに一家離散の危機に瀕している。
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戦争によって、多くの家庭が財産を失い一家離散を余儀なくされた。
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宝くじに当たったことでかえって金銭トラブルが増え、一家離散の憂き目を見たという話を聞いた。
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