珈
珈
名詞
標準
文例 · 用例
閑雅な食慾松林の中を歩いてあかるい氣分の珈琲店をみた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
遠く市街を離れたところでだれも訪づれてくるひとさへなく林間の かくされた 追憶の夢の中の珈琲店である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
閑雅な食慾松林の中を歩いてあかるい氣分の珈琲店をみた遠く市街を離れたところでだれも訪づれてくるひとさへなく松間の かくされた 追憶の 夢の中の珈琲店である。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
」 一つの計画された意志からして、彼女は珈琲茶碗を床に落した。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
遠く市街を離れたところでだれも訪づれてくるひとさへなく林間の かくされた 追憶の 夢の中の珈琲店であるをとめは戀戀の羞をふくんであけぼののやうに爽快な 別製の皿を運んでくる仕組私はゆつたりとふほふくを取つておむれつ ふらいの類を喰べた。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
甍が翼を張りひろげて夏の烈日の空にかがやくとき僕等は繁華の街上にうじやうじやしてつまらぬ女どもが出してくれる珈琲店の茶などを飮んでる始末だ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
一度などは、浅草の何とかいふ珈琲店にラヂオがあるといふので、わざわざ詩人の多田不二君と聴きに行つた。
— 萩原朔太郎 『ラヂオ漫談』 青空文庫
官能の疲れを苦蓬酒の盃に啜り象徴のあやかしを珈琲の煙に夢みる近代の騷客、ともすれば純情の心雅びかなる古巣にのがれて此の古き歌集の手觸りに廢唐のやるせなき風流を學ばんとす。
— 萩原朔太郎 『短歌』 青空文庫