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名詞
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標準
文例 · 用例
屋根に積み溜つてゐた雪がすさまじい音を立てゝ軒からり落ちる。
有島武郎 青空文庫
而も猶、一寸立つて便所に行かうとすると、途中で曲つてゐる梯子段を踏み過つて、私は四五段もり落ち、肘をしたたか磨り剥いたのだが、驚いてとんで来た医者に、抱き取られながらも、いい気味だいい気味だ、死んだ弟を忘れてゐたから罰が当つたのだと、急にまた千万無量な思ひをするのであつた。
中原中也 亡弟 青空文庫
額の脂で手がりさうなので直ぐにそれはこめかみに当て換へられた。
中原中也 医者と赤ン坊 青空文庫
谷が狭くなって、崖側を行くと、緩いながらも雪の傾斜でるから、ミヤマナナカマドの枝を捉えながら上る、前にも増した雪の断裂で、草鞋に踏み蹂った雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
岩石の大崩れがあって、左の方に石を囲んだ坊主小舎がある、小舎の中は未だ雪が多くて、泊まることは出来そうもない、鍋が一枚蔵してあった、冠君は既に槍ヶ岳登りを終られて、雪をり落ちるようにして、下りて来られた、二言三言話を交えて、さっさと下りて行かれる。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
膚の細い、黄い石や、黒い石の上をると、思いなしか、沈んだ、冴えた声をして、ついと通る。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
そうして、水はこれらの石の間を潜り、上をって蜿ねる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
稜角の端まで這い出して、小さい阜――古代の動物の骨のようにゴロゴロ転がっている石の堆積――の上に立った、石はビッショリと濡れて、草鞋がる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫