千波万波
せんぱばんぱ
名詞
標準
many waves
文例 · 用例
千波万波は月を砕いて四方に向ふ。
— 吉江喬松 『海潮の響』 青空文庫
〔無題〕飛べ、けはしきを、風の空、吹け、はげしきを、火の喇叭、摘め、かをれるを、赤い薔薇、漕げ、逆巻くを、千波万波、君が愛、音楽、詩の力。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
彼が故国の情人に寄する手紙は、其心中の千波万波を漲らして、一回は一回より激烈なるものとなった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
戦勝国の日本をさして、千波万波を蹴立てて乗り込んでくる毛唐人の蒸気船は、芝居の紙の雪をふらすように、紙幣や金貨を落としていくので、にわか仕立ての弗旦もずいぶんそこここにできていて、南京町や十二天あたり、絃歌のさんざめきが絶えなかった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
さて、さまざまな形と運動とを持ち・天地を脅威するかに見える・あの大軍団も、(b)冬再び帰り来てオリオンそこに浸るとき、リビアの海に千波万波の立ちさわぐがごとく、夏来りて、若き太陽に燃ゆる麦の穂の、或はヘルムスの・或はリビアの・野にそよぐがごとく、楯は戞々と鳴り踏まるる大地は震動す。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
ある一つの謬説が現われると、あたかも一陣の狂風が千波万波を生むように、それをめぐって種々様々な教説がむらがり生ずる。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
なお信長の遺子たる北畠信雄とか神戸信孝とか、親族たちの意向から、さらに、その間に伏在する諸武門の心態など、これをいちいちつぶさな思考に糺して望見していたら、到底、手の下しようもない千波万波というほかはない。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
小機、小運は、戦いのうち、千波万波だが、興亡一挙にかかる真の大機会は、繰り返されない。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
荒波の中、船は**千波万波**を乗り越え、無事に港へたどり着いた。
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人生には**千波万波**があると言うが、その度に強くなってきた気がするよ。
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**千波万波**を表現したこの絵画は、力強さと繊細さを兼ね備えている。
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