恩借
おんしゃく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
loan
文例 · 用例
その御返事はいづれ恩借の金子を持參した上で、改て申上げる。
— 森鴎外 『ぢいさんばあさん』 青空文庫
学資欠乏し、郷里の大塚氏より十ヵ月間恩借。
— 宮本百合子 『山本有三氏の境地』 青空文庫
精進の気|遽に高まり、岡本市太郎氏夫妻から最少限度の生活費を十ヵ月間恩借。
— 宮本百合子 『山本有三氏の境地』 青空文庫
それから帰りに奈良へ寄って其処から手紙をよこして、恩借の金子は当地に於て正に遣い果し候とか何とか書いていた。
— 夏目漱石 『正岡子規』 青空文庫
且又机永々恩借奉感謝候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その御返事はいずれ恩借の金子を持参した上で、改て申上げる。
— 森鴎外 『じいさんばあさん』 青空文庫
『正造一己の生活に就ては、多年諸君の御厚遇を蒙り、御恩借の金円も少からずして、未だ返納も不仕ものなれば、その歳費辞退の手続を為すの前に於て、一々御協賛を経べきの所、国務多端寸時を争ふの折柄に候へば、遂に御協賛も不得辞退の手続を了したるの事情、幾重にも御推察被下度。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
御恩借の金子は三月頃上京の節是非御返しをするつもりだとある。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫