地下げ
じさげ
名詞
標準
decreasing land prices
文例 · 用例
売れた土地はこのようにして地下げされ、売れない方の土地はこのようにして地上げされて、やがては買い手のつくようにされたのである。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
地下げしても、昭和合金の敷地は改正道路と全く水平だし、昔は一帯の小高い丘陵をなしていたその辺を開鑿して通してある道路の方から登って来れば敷地の端れはそれでもなお、大人の身丈より高い位置に、地層の断面を見せてはいるのであった。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
西北の一角を切りくずしてしまえば、それで昭和合金へ売った土地の地下げは終るという日のことであった。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
行ってみると、注進どおり合金の庶務という男と、請負の現場監督と、人夫頭と、ほかにこれまで見たことのない洋服の若い男が三人、もう地下げの済んでいる地点にかたまっている。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
もし変ったところと云えば、枝を手にもっている若い男の足許のところに、赭土を区切って一間四方ぐらい畑土が黒くつまった場所があるが、そんなところはこの地下げが始ったときからあって、こう見わたしたところ、敷地全体にちらばって二十や二十四五ヵ所、色ちがいのところはあるのだ。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
一方を地下げし、一方を地盛りし、二つを売りものとする、そのために、竪穴の水平断面があらわれたのです。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
やむをえず負える靴をとりおろして穿ち歩むに、一ツ家のわらじさげたるを見当り、うれしやと立寄り一ツ求めて十銭札を与うるに取らず、通用は近日に廃せらるる者ゆえ厭い嫌いて、この村にては通用ならぬよしの断りも無理ならねど、事情の困難を話してたのむに、いじわる婆めさらに聞き入れず。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
作例 · 標準
バブル崩壊後、都心の地価は急激な地下げに見舞われ、不動産業界に激震が走った。
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近くに迷惑施設が建設されるという噂で、周辺地域の地下げが始まっている。
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固定資産税の負担を減らすため、地主たちは公式な地下げを期待している。
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