恥的
はじてき
名詞
標準
文例 · 用例
特高が中央委員であった大泉兼蔵その他どっさりのスパイを、組織の全機構に亙って入りこませ、様々の破廉恥的な摘発を行わせ、共産党を民衆の前に悪いものとして映そうとして来たことは、三・一五以来の事実であった。
— 宮本百合子 『信義について』 青空文庫
しかしながら挑発者の階級的根源はそれによっては明らかにされず、個人の天性というものに全部罪をかぶせることによって、却って支配階級の計画的無恥、破廉恥的陰謀が覆いつつまれている。
— ――四月の二三の作品―― 『同志小林の業績の評価によせて』 青空文庫
彼女の説によると、それが健康と美を保つ唯一の秘法だそうで、ひと頃は姉や母親なども強制的にやらされたが、冬季の寒さなどは辛抱するとして、手順が面倒くさいのと、相当以上に羞恥的であるために、両者とも断乎として拒絶した。
— 山本周五郎 『思い違い物語』 青空文庫
貴嬢の情夫にしちゃア些と野暮天すぎるネ」「本田」 昇は飲かけた「コップ」を下に置いて、「何でゲス」「人を侮辱して置きながら、咎められたと云ッて遁辞を設けて逃るような破廉耻的の人間と舌戦は無益と認める。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫