寵遇
ちょうぐう
名詞
標準
文例 · 用例
勇士等は皆サー、ランスロツトを推尊し(admired)、又王と其の美はしい妃のギネヴヰーアの寵遇も彼に頗る厚かつた(was in great favour with)。
— KING ARTHUR'S ROUND TABLE 『アーサー王物語』 青空文庫
妾になつてから綱宗が品を厚く寵遇したと云ふことは、偶然伝へられてゐる一の事実で察せられる。
— 森鴎外 『椙原品』 青空文庫
しかし真面目な時の馬は確かに情款濃く、撫愛されて悦び他馬の寵遇を嫉み同類遊戯するを好み勇んで狩場に働く。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
それで山口は、そのような物を茶菓子に出されたことを、自分に対する未亡人の寵遇だと解釈し、これほど甘いものなら自分も拵えてみたいからと媚びて、実地見学を申し出た。
— 豊島与志雄 『塩花』 青空文庫
京極氏は江北六郡の領主で、元弘建武以来の錚々たる大名であり、山陰の尼子氏の如きもその分家に過ぎない――松の丸の閨縁によって豊臣秀吉の寵遇を受け――といった名家であることは、不破の関屋の関守氏が事新しく説明するまでもなく、お銀様の歴史の知識には充分なる予備がある。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
序に云へば、モリエールの面白いところは、劇作家としての才能の非凡以外に、王の寵遇にも拘らず、その寵遇の故に却つて自己を赤裸々に発揮し、王の側近たりとも容赦せず、権勢の代表たる貴族と僧侶とに鋭い諷刺の戈を向けたことである。
— 岸田國士 『演劇と政治』 青空文庫
御寵遇を受けるものは5555為合でしょう。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
そこへ行くと志野の軽便焼は生まれ出なかったために、幸運にも志野はその特色を持ったまま長く寵遇を蒙ったわけである。
— 北大路魯山人 『志野焼の価値』 青空文庫