せり上がる
せりあがる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to rise gradually
文例 · 用例
その石川でさえ芝居で見ると、せり上がる山門の欄干へ片足をかけ大きな煙管をくわえて「一刻千金とはちいせえちいせえ」とか申すようであります、あの一言で石川もなかなか神経を持っている男だと知れ、われわれは感心するのであります。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
巻物をくわえてドロドロとすっぽんからせり上がる溝鼠だ」 腕を組んで考え込んだ。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
据風呂を嫁は上手に跨ぐなり……川柳子、うまいことを言ったもので、からだをくの字に曲げた園絵が、スルリせり上がるように湯槽から抜け出て来て、ナニ、じぶん独りで見ているものはないのだが、それでも、あちこち隠すように流し場へ片膝つく。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
すると水中から突如として鐡橋が都合よくせり上がる。
— 久米正雄 『受驗生の手記』 青空文庫
負けたくない負けたくないといういらいらした気分が頭にせりあがるために、かれの神経はつりあいを失いねらいを正確に定めることができなかった。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
怨を演ぶる意気込すさまじく「己れ久吉」にて、右手は内懐より出して片袖を攫み、左手にて右の腕首を肘との中ほどを握り、右の足を高欄にかけしまませりあがる。
— 三木竹二 『両座の「山門」評』 青空文庫
そ、そんなにこの左膳の血を見てえのかっ」 と、ひとことずつせりあがるように、「イヤサ、どうでも手前らは斬られてえのだな。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
青や赤の照明もながれず、それは屋内競技場に似ていて天井に鉄骨が組まれ、ステージのまるく張り出したフロアを見下ろして、三方にせりあがる階段教室のような席があった。
— 山川方夫 『その一年』 青空文庫
作例 · 標準
地面から新しい芽がせり上がる様子は、生命の力強さを感じさせる。
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議論が白熱し、参加者たちの声が次第にせり上がっていった。
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地盤沈下により、道路の一部が不自然にせり上がってしまった。
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標準
to come up from below the stage (by being lifted up on the stage elevator)
作例 · 標準
舞台裏から、小道具が舞台昇降機(迫り)でせり上がってきた。
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ダンサーたちが、音楽に合わせてリズミカルにせり上がっていく。
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観客席からは見えないが、舞台下では次のシーンのためにセットがせり上がっている。
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