卯の年
うのとし異読 うさぎのとし
表現名詞
標準
year of the Hare
文例 · 用例
色の黒い※野な顔をした田舎武士は、安政乙卯の年十月二日の午後十時、かの有名な安政の大地震に逢って、母を救い出そうとして家の中へ入ったところで、家が潰れて圧死した。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
お酒がすきで、亀の年という甘いお酒(瀬戸物の大きな瓶のかたちの器にはいっていた)をのませたのでその名をよく覚えてしまって、ある時、お前は卯の年、お前は巳の年と年寄りが言っていたらば、「あたしは亀の年。
— 長谷川時雨 『古屋島七兵衛』 青空文庫
夜ふかくまで痛飮し、文の舍の贈れる兎を煮て、之を食ひつくすと共に、卯の年をも送りぬ。
— 大町桂月 『冬の榛名山』 青空文庫
二 卯の年に生れて九星四緑に当るものは浮気にて飽きやすき性なりといへり。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
乙卯の年晩秋荷風小史第一 日和下駄 人並はずれて丈が高い上にわたしはいつも日和下駄をはき蝙蝠傘を持って歩く。
— 一名 東京散策記 『日和下駄』 青空文庫
」「明治十二年己の卯の年。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
例えば、木性の人は酉の年八月酉の刻に有卦に入り、卯の年まで七年間を吉とし、右七年を経れば八年目より五カ年間は無卦に入る。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
寿江子が卯の年で年女だからお前に豆をまかせてやってもいいけれど、家じゃ、鬼はーそと!
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
例句