風の吹き回し
かぜのふきまわし
表現名詞
標準
chance
文例 · 用例
ここに奇妙な事には、昨年日光の山中旅行では、常に凹垂れの大将となり、一行の厄介者であった吾輩、今日はいかなる風の吹き回しか、その元気|凄まじく、水戸の津川五郎子と前後して先頭に立っている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
愛せらるる事を専門にするものと、愛する事のみを念頭に置くものとが、春風の吹き回しで、旨い潮の満干で、はたりと天地の前に行き逢った時、この変則の愛は成就する。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
いかに言っても、これから彼が踏もうとする路は遠く寂しく険しい上に、そこいらはもはや見るもの聞くもの文明開化の風の吹き回しだ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
皮肉に出てやろうか、それとも親切にしてやろうか、という風な心の風の吹き回しとは違うのである。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
この娘はここしばらく私の机――私の机――に居座って、それがどういう風の吹き回しか、言われなくても分りきっている。
— O. H. ダンバー O. H. Dunbar 『感覚の殻』 青空文庫
これはまたどうした風の吹き回しで。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫
どうした風の吹き回しか、例月よりは、いくらか余分に、お小遣いが来たことがある。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫
この婦人達は二人同じような愛情を持っているはずだから、あの婦人だって間違いなく僕に関心を寄せてくれるだろう」「あなたに会えるなんて一体どういう風の吹き回しなの、アントワネットったら?
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫
作例 · 標準
いつもは家事なんて一切しない夫が急に皿洗いを始めるなんて、一体どういう風の吹き回しだろう。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
部長が自腹で寿司を奢ってくれるなんて、明日は雪でも降るんじゃないかというくらい珍しい風の吹き回しだ。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
どういう風の吹き回しか、何年も音信不通だった兄から突然電話がかかってきた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview