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粮米

ろうまい
名詞
1
標準
文例 · 用例
さらば、弟|義経と不和となるや、義経逮捕を名として、全国に守護を配置して軍事、警察を司らしめ、又|兵粮米徴発のために、各所の荘園に地頭を置いた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
その海に船をまわして、こんなに一ぱい――とそう微笑んで、「よろしいか、兵粮米を廻漕してまいりますぞ、兵粮米をはじめ、くさぐさの雑貨なども求めてまいりますぞ、よいか、よろしいか――」 旅装束の大沼喜三郎が前に出ていた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
昼七ツ刻、丸太舟を降し、鍋釜、鉄砲、当座の粮米、豚肉などを積み、重吉、音七、薩摩の衆、合せて五人が乗移った。
久生十蘭 重吉漂流紀聞 青空文庫
十二人は正体もなく寝框にころがっていたが、どうやら命の瀬戸を切りぬけたようすなので、誰も彼も生きかえったような心持になり、粮米を出してまず饑えをふさぐ仕事にとりかかった。
久生十蘭 藤九郎の島 青空文庫
それで、相談するのだが、お前らは、どう思うか、わしの意見では、粮米も残りすくなになったし、船もこんな壊れかただ。
久生十蘭 藤九郎の島 青空文庫
みなその気になって、さっそく支度にかかり、わずかばかりの粮米と鍋釜、手廻りの道具を入れた木箱一つ、斧|一梃を持って小舟に移り、渚をさがして、そこから島にあがった。
久生十蘭 藤九郎の島 青空文庫
粮米が尽きてからは、島の幸で命をつないだ。
久生十蘭 藤九郎の島 青空文庫
そのためには、わずかばかりの粮米などより、船ごしらえの道具や帆布、綱手などのほうが大切と、米は捨て、道具だけを積んで漕ぎ寄せたが、意外な人のかたちに鬼のいる島だと怖じ気づき、恐ろしさが先に立って、わけもなく逃げにかかったのだといった。
久生十蘭 藤九郎の島 青空文庫