塗りたて
ぬりたて
名詞-の形容詞名詞
標準
freshly painted
文例 · 用例
そこへ他の壁が落ちかかって、私の残虐の犠牲者を、その塗りたての漆喰の壁のなかへ押しつけ、そうして、その漆喰の石灰と、火炎と、死骸から出たアンモニアとで、自分の見たような像ができあがったのだ。
— THE BLACK CAT 『黒猫』 青空文庫
塗りたての壁は狹苦しい小屋の内側を濕つぽく且闇くした。
— 長塚節 『土』 青空文庫
車の横腹についていたマーク、車の前後にあった救助網、ピカピカの塗りたての電車はまだお伽噺のやうだった。
— 原民喜 『広島の牧歌』 青空文庫
皮膚の汚点や何かを隠すために、こってり塗りたてた顔が、凄艶なような蒼味を帯びてみえた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
何もかもあの着物と同じ柿色に塗りたてた建物の色彩は、雨の日や曇った日には妙に陰欝な感じを起させるが、陽を受けると鮮やかな軽快な心持を抱かせる。
— 大杉栄 『獄中記』 青空文庫
彼は公園もちょっと覗いてみたが、そこには細いひょろひょろした木が、まだ根も碌々張っていないらしく、下の方に三角形に突支棒を組んで植えてあるだけで、その突支棒がまた恐ろしく奇麗に緑いろのペンキで塗りたててある。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
そこには、モーティが、赤い塗りたてのサイドカアまでつけて、いせいよく立っているのです。
— 木内高音 『やんちゃオートバイ』 青空文庫
料理店リラの前の、赤く塗りたてた自動電話で、ながいこと、ガチヤガチヤ電話をかけてゐた男があつたが、何時までたつても、思ふやうに電話がかゝらないのか、男は荒々しく扉を蹴つて、まだ軒灯もつけてゐないリラの緑硝子の奥へ這入つて行つた。
— 林芙美子 『「リラ」の女達』 青空文庫
作例 · 標準
ペンキの塗りたてなので、しばらくは触らないでください。
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このベンチは塗りたてで、まだ塗料の匂いが少し残っている。
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塗りたてほやほやの壁は、真新しい気分にさせてくれる。
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