ゆるり
ゆるり
副詞
標準
文例 · 用例
お金は、それでもいくらか持っているようだし、現金払いなら、こちらは客商売、まあ、ごゆるりと遊んでいらっしゃい。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
どうかおゆるりとおくつろぎ下さい。
— 宮沢賢治 『紫紺染について』 青空文庫
どうかごゆるりとなすって下さい。
— 宮沢賢治 『雪渡り』 青空文庫
みなの衆しばらくゆるりとやすみなされ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
お部屋の用意をしてお待ち申しておりやんすによって、どうぞごゆるりお越し下されやんせッ」 あっという間に、闇の中へ走りだしてしまった。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
セザンヌがりんごを描くのに決して一つ一つのりんごの偶然の表象を描こうとはしなかった、あらゆるりんごを包蔵する永遠不滅のりんごの顔をカンバスにとどめようとして努力したという話がある。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
薄筵の一端を寄せ束ねたのを笠にも簑にも代えて、頭上から三角なりに被って来たが、今しも天を仰いで三四歩ゆるりと歩いた後に、いよいよ雪は断れるナと判じたのだろう、「エーッ」と、それを道の左の広みの方へかなぐり捨てざまに抛って了った。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
今夜私のほうへ訪問してくださるお約束の方がございましたから、私がおりませんとわざと避けたようにも当たりますから、またゆるりと聞かせていただきます。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫