麻縄
あさなわ
名詞
標準
hemp rope
文例 · 用例
一本の麻縄に漸次に徐々に強力を加えて行く時にその張力が増すに従って、その切断の期待率は増加する。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
四 馬が日射病にかかって倒れる、それを無理に引ずり起して頭と腹と尻尾を麻縄で高く吊るし上げて、水を呑ませたり、背中から水をぶっかけたりしている。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
機械室から暗窖のように暗みわたった下の方へ向けて、太い二本の麻縄が垂れ下り、その一本は下の方に、一本は上の方に静かに動いていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
……大勢の弟子のうちから、地震に散ばらないのだけ、四五人|誘合って、てこに、麻縄、鋤、セメントなんどを用意して、シャツにズボンばかり、浴衣に襷がけの勢で推出したんです。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
そうして、こっちの舟を目がけて長い麻縄を投げてくれた。
— 岡本綺堂 『麻畑の一夜』 青空文庫
さて、それから今度は(先刻は縄をつけなかったのだ)両手両足を船の麻縄で縛り上げられた上、隅っこの・島民船員の食料が詰め込んであるらしい椰子バスケットと飲用の皮剥若椰子との間にころがされた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
早く縄を、笠松博士を掴まえたから」 刑事達はそのポケットから麻縄を出しながらばたばたっと駈けて行った。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
大きい笊に麻縄の網を張ったような鳥籠を天秤棒に担いで、矢口の村から余り遠くない池上、大森、品川のあたりを廻っていたのである。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
麻縄の例文